松本旅行 3 松本十帖に宿泊しました。
松本十帖は松本市にある浅間温泉の温泉旅館を改装してつくられた宿です。
宿泊者は、いきなり宿に向かうのではなく
カフェ「おやきとコーヒー」でチェックインを行います。
かつて芸者さんの温泉、休憩所だった建物を改装したそうです。
木構造や壁の中を見せるような内装になっていました。
ここから3分ほど歩いて、宿に向かいます。
古い旅館を改装した、「松本本箱」「小柳」という2棟の宿が並んで建っています
リノベーション設計は SUPPOSE DESIGN OFFICE 。
「躯体の上に仕上げられた旅館らしさという厚化粧を
解体する行為自体をデザインとして計画」
とSUPPOSE DESIGN OFFICEホームページに解説がありましたが、
メリハリの利いたデザインの空間でした。
各部屋に眺めのよい温泉があります。
館内には本がぎっしりと並べられ、宿泊者が自由に本を手に取ってみたり、
気に入った本があれば購入することもできます。
こんな風に大浴場を改装したスペースもあります。
宿泊者以外でも予約をすれば利用できるようでした。
料理は松本で採れる野菜が中心。
その他は
「信濃の国をS字に流れる千曲川・信濃川流域と、その大河が注ぐ日本海(主に佐渡近海)でとれた魚などでコースを構成しています。」
とのことです。
決して派手さはないのですが
丁寧に作っている感じが伝わってきて、
野菜の美味しさを十分に満喫することができます。
宿に置いてあった本を読んで知ったのですが、
松本十帖は雑誌「自由人」の編集長、岩佐十良さんという方が開業されたそうです。
岩佐さんはもともとTokyo Walker の編集長だったのですが、
ある時期、もっとユーザーと直接つながりたいという思いから
食品販売の会社を設立。
その中で魚沼のお米と出会って南魚沼に移住。
その後新潟県大沢山温泉のとある旅館を引き継いで「里山十帖」という宿を
開業させたそうです。
「里山十帖」の後に「箱根本箱」という本をテーマにした話題の宿も
手掛けられています。
地域おこし、里山の再生、旅館の再生など社会的な問題を解決しつつ
これまでにない宿のあり方をかたちにされていて、とても新鮮な体験でした!
帰り道はビーナスラインを走って、高原の景色を楽しみました。
密度濃い2日間でした!