岐阜、愛知建築旅 1日目
- 2025.5.20
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少し前のことになりますが、これまであまり訪れたことがなかった
岐阜、愛知の気になる建築を巡る旅に行きました。
まずは谷口吉生さん設計の豊田市美術館。
「玉山拓郎:FLOOR」展が開催中でした。
谷口吉生の無機質な展示空間に、新たな構造物が差し込まれたような
とても面白い試みでした。
谷口吉生さん設計の建物は、これまでにいくつも見学したことがありますが、
力強い直線の構成、シーン展開、水面の使い方が素晴らしいです!
こちらは隣にある、坂茂さん設計の豊田市博物館。
直線的で抑制のきいたランドスケープと、建物のボリューム感で
二つの建物が違和感なく関係しあっている感じが良かったです。
茶室「童子苑」。
お昼ごはんは多治見まで移動して、お蕎麦をいただきました。
多治見を訪れた目的は、藤森照信さん設計の「多治見モザイクタイルミュージアム」です。
すり鉢状に下っていくアプローチを進むと、土壁のような外壁が眼前に大きく広がっていきます。
大きな壁面に対して、入り口はこんなに小さくてかわいらしい扉です。
アプローチの演出が憎いです!
内部は少し幻想的。
屋上の展示室もユニークです。
次は同じ多治見市内にある「ギャルリももぐさ」さんへ。
陶芸家の安藤雅信さんが、古民家を移築してつくられたカフェが併設されたギャラリーです。
カフェ部分など中村好文さんの設計のようです。
カフェに立ち寄りましたが、こじんまりと小さな空間から眺める庭の景色が
とても心地よかったです。
そして1日目の最後は、和紙の町美濃市にある「NIPPONIA 美濃 商家町」へ。
本日の宿です。
建物は「和紙原料問屋だった松久才治郎が、客人をもてなすため、庭から先に手がけ、
5年の歳月をかけて完成した別宅」だそうです。
改修され宿として使われていますが、当時のままを残している部分がかなり多く面白いです。
特に印象的だったのは、この扉。
前室から蔵に入るこの分厚い扉はなかなかの存在感でした!
薄暗い空間に、天窓からの光が効いています。
次回は2日目に巡った建物たちを紹介します!