輪島・金沢の旅 ~建物編~
- 2023.3.20
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昨年秋に訪れた輪島・金沢の旅。
昨年12月2日のブログで
「盛りだくさんな旅だったので、
漆器編、建物編、名所編にわけて紹介したいと思います。」
と書いたのですが、漆器編のみで止まってしまっていました。
そこで今回は建物編。
主に金沢の建物になりますが、まずは輪島市のこちらから。
黒島地区。国の重要伝統的建築物群保存地区。
日本海航路の海運業で栄えた地区です。
いい具合に風化した、板張りの建物群がつくりだすまちの雰囲気が魅力です!
文化財オンラインのサイトによると
「西は日本海に面し、砂浜から山裾に上る緩斜面に、街道に沿って南北に長く形成される。集落の成立は16世紀前半と伝え、江戸時代に入ると北前船の船主が現れ、日本海航路による海運業の発展を背景に集落は成長を遂げた。
保存地区は、北前船の船主や船員の居住地として発展した能登天領の集落であり、全盛期の頃の集落全域及びこれと関連する墓地等を含む。」
とのことです。
黒島地区の中に保存されている「旧角海家住宅」。
北前船主として隆盛し,明治後期からは漁業,金融業などを生業とした家になります。
内部見学もできます。
海から敷衍を引き上がて、修理などを行う建物。
こちらは望楼の間。
窓から海の様子を眺めるための部屋です。
北前船の模型も展示していました。
次は金沢市の建物を紹介します。
かなり駆け足だったので、建築好きの方にとっては
良く知っている建物になります。
金沢21世紀美術館。
妹島和世さんの設計です。
こちらはフロアプランです。(21世紀美術館HPより抜粋)
点在する箱型の展示室をガラスの幕がふわっと覆うような構成です。
通常美術館は周囲に対して閉鎖的になってしまう場合が多いですが、
この中間領域が美術館の内部と周囲の公園を緩やかにつないでいる感じでした。
展示室は若い人たちもたくさんいて、スマホやカメラで写真を撮って
楽しんでいる感じがとても良かったです!
こちらは金沢出身の仏教学者 鈴木大拙の記念館 「鈴木大拙館」。
設計は谷口吉生さんです。
谷口さん設計の建物は、丸亀市猪熊弦一郎美術館、豊田市美術館、東山魁夷美術館
東京国立博物館法隆寺宝物などたくさん見学しましたが、
建築の中を歩いていくときのシーン展開が素晴らしくて、静謐な空間ながら
わくわくする体験ができます。
そして最後は「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」。
設計は谷口吉生さん。
谷口吉生さんの父で建築家の谷口吉郎さんの住居跡地に建てられました。
館内には吉郎氏が設計した迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」の広間と茶室が再現されているコーナーもあり見ごたえがあります。
金沢は他にも行きたいところがあったので、またゆっくりと訪れたいです!