2階テラスも花が咲く
- 2017.4.19
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玄関は家の内と外の境界になり、人とものが出入りする場所。
そこには外部で使う多くのものを収納するスペースが必要になってきます。
ただ多くの家では、玄関は1坪ぐらいの大きさなので
限られたスペースの中でコンパクトに収納を確保する必要があると考えています。
これはカエデハウスの玄関。
姿見の左側の家具は下足棚です。
棚の一部分には扉を設けずオープンな棚にしています。
ちょっと花を飾ったり、鍵や宅配の印鑑を小さなかごか何かに入れて
置いておく場所としても重宝します。
姿見の右側の開き戸はクロークです。
クロークは目立たない場所に配置できれば
扉を設置しなくてもよいかもしれません。
冬はコートを取り出したりしまったり、
また子ども達も、夏は帽子、冬はマフラーや手袋を頻繁に出し入れするので
扉のないメリットもあるかと思います。
また玄関脇の外部空間を使って収納スペースを設けると
外で使う遊び道具、傘や掃除道具などを収納できて便利です。
カエデハウスの玄関脇には
雨には濡れないオープンなスペースを設けています。
建て主さんがいろいろ工夫をして
収納スペースとして活用しています。
「読んで楽しい家づくりの なるほどディテール。」オーム社
では、1帖程度のコンパクト玄関収納や、玄関と台所がつながったゆとりある玄関収納も
スケッチで紹介しています。
街中の家を見てみると、
玄関の扉は既製品の開き戸が主流のようです。
玄関扉を木製の扉にするだけで、
グッと雰囲気がよくなると感じています。
そして開けた時に扉が邪魔にならない引戸はとても使い勝手がいいので
準防火地域などで法規制がかかってしまう場合以外は
玄関に引戸を採用することが多いです。
ヘッジロウハウスの玄関まわりです。
床の大谷石、壁のそとん壁の質感と
扉の木の質感の組み合わせがとても好きです。
こちらはミズニワハウスの玄関。
格子網戸です。
格子網戸を開けると
このような感じで納まります。
ただ引戸にも弱点があります。
それは気密性。
解決策の一つとして
扉の下にエアタイトを付ける場合もあります。
建具下部の突起が、扉が閉まると押されて・・・
エアタイトが飛び出します。
エアタイトの耐久性など少し不安な面もありますが、
これからもいろいろと試行錯誤を重ねていきます。
「読んで楽しい家づくりの なるほどディテール。」オーム社
では、図面やスケッチをもちいて、詳しく解説しています。
共著者の徳田さんのアイデアもいろいろ面白いものがありますよ!