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建物見学ブログ

HOTELLI aalto

2020.3.16
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以前から訪れてみたいと思っていた
HOTELLI  aalto
ようやく家族で宿泊することができました。

HOTELLI  aaltoは裏磐梯にある宿泊施設です。
保養所だった建物を建築家の益子義弘さんが改修設計したホテルです。

最上階の301号室に宿泊しました。

3階はもともとホールのような大きな空間だったとのことで
天井高がかなり高いです。
曲面天井が柔らかく光を受け止めて、
空間を豊かにしています。

益子さんは多くの住宅を手掛けてきた建築家です。
このホテルも非日常の体験を強調するのではなく、
住まいでくつろぐことの延長線上でとらえたような
落ち着いた空間になっていると感じました。

建物に足を踏み入れた時
大きな感動を感じたかというと正直そんなことはなかったのですが、
ゆっくりと時間を過ごすうちに
この建物の良さが体に沁みわたっていくような感覚でした。
この心地よさは写真や短時間の滞在では感じられないとも思いました。

夕食、朝食も地元でとれた素材をふんだんに使った
心のこもった料理がとてもおいしかったです。
それとお酒がおかわり自由なところも最高でした(笑)!

翌日は周辺を散策。

五色沼と・・・

さざえ堂へ。

さざえ堂の内部は二重らせんになっています。
スロープ状の通路を登っていき最上部に到達したあとは
登ってくる人と交錯することなく
下っていくことができます。

200年以上も前につくられたもので
建築ってやはり面白いですね!

関西建物探訪

2019.11.28
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大阪に帰省する機会に、
見学して見たかった建築を見に行きました。

まずは内藤廣さん設計のギャラリー

「DOKI ROKKO」へ。

有馬晋平さんの作品展が行われていました。

ギャラリー内部は上質な自然素材が
丁寧なディテールで作られていて、
落ち着く素敵な空間でした。
また地形を活かした床の段差が効果的で、

視点が変わる楽しさがあります。

有馬さんの作品は、杉の木を削って磨いたシンプルなものですが、
座ったり触れたりすることができて
こちらも愛のある丁寧な仕事を体で感じることができました。

2階のカフェは人が多く写真撮影できなかったのですが、
天井をぐっと低くしたコーナーソファや
テラス席からの眺めが素晴らしかったです。

DOKI ROKKO とてもお勧めですが、
1年以1回程度しか開館しないようです。
そして山の中にあるのでアクセスも少々大変です。
それでも機会があれば、いや機会を作ってでも訪れてみる価値はあると思います。

そしてもう一つ。
安藤忠雄さん設計の
KH ギャラリー芦屋。

ファッションデザイナーのコシノヒロコさんの旧自宅を
改装したギャラリーです。

コンクリートの力強く、潔い建築。
住宅というには自由すぎる建物ですが、
コシノさんが海外からのお客さんを招いたとしたら、
ゲストの方はさぞ感動しただろうと思いました。
写真はリビングルームです。

こちらは増築された、曲面壁が印象的な寝室。

ダイニングルーム。

安藤さんらしいコンクリートと自然光が印象深い建物でした。

ペレット工場見学 炎のある暮らしのお知らせ

2019.11.25
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我が家のペレットストーブは
岐阜県下呂市に社屋と工場のある
シモタニさんのコンコードオルコットという機種です。
以前から工場見学にお邪魔したいと考えていて、
大阪帰省の帰りに見学させてもらいました。

組み立て途中のコンコードオルコットがたくさん!
一つ一つ手作業で組み立てて行くので、
1台当たり10時間ぐらいはかかるとのこと。

隣の部屋では燃焼実験が行われていました。
外観のデザインは十数年前からほとんど変わってないのですが
気密性を上げたり、ガラスにススが付きにくくなるよう工夫したり
毎年のように改良を加えながら作っているとのことでした。

いろいろとお話を伺って、
私のペレットストーブ愛が一層深まりました。(笑)

帰りに近くにある禅昌寺へ立ち寄りました。
山を背景に堂々とした存在感のあるお寺です。
境内には樹齢1300年の天然記念物の大杉があったり、
雪舟作の「大達磨」という水墨画があったり
見どころがたくさんあります。
特に心に残に残ったのが、裏山の地形をうまく使ったお庭。

急傾斜地に展開される庭が、
見ているこちらに迫ってくる感じで迫力がありました!

そしてイベントのお知らせです。
今回で5回目になりますが、カヅノキハウスでペレットストーブの体感会を行います。

ご興味のある方は是非ご参加下さい!
予約制です。申し込みは
0120-145-333 相羽建設株式会社までお願いします。
案内図をお送りします。

勝沼リノベワイナリーめぐり

2019.11.11
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あいらぼの建築家メンバーで
勝沼リノベワイナリーめぐりに行きました。
とても良いコースだったので、
徒歩時間などもお伝えしながら紹介します。

8時46分 高尾駅発 中央本線
9時46分 勝沼ぶどう郷駅着
駅からタクシーで移動してまずは
「丸藤葡萄酒工業」へ行きました。

ワインの販売を行っている建物や
地下貯蔵庫もリノベーションされていて
見学することができます。

蔵コンというコンサートイベントなども行っているそうで、
いろいろと楽しい取り組みを行っているワイナリーです。

次に向かったのは
「ほうとう処 いしはら」
丸沼葡萄酒工業から徒歩10分たらずです。

食べ物メニューは、ほうとうともつ煮込みのみ。
どちらもとても美味しかったです!
シーズン中は行列ができるときもある人気店のようです。

昔ながらの日本家屋に、お庭もとてもきれいに管理
されていて、素敵な空間でした。

またまた10分程度歩いてお次は
「ルミエール」というワイナリーへ。

ここはリノベーションではないですが、
あいらぼメンバーの西尾さんが
ワインも併設されているレストランも美味しいとお勧めでした。

ワインの試飲をしましたが、
わたしもここのワインが一番おいしいと感じました。

次も10分程度歩いて
「勝沼醸造」へ。

蔵ともう一つの建物の間に屋根をかけて、
その間のスペースをショップにリノベーションしています。

お店の方の説明に引き込まれます・・・。

次は12分歩いて
「メルシャンワインミュージアム」

古い建物は展示館にリノベーションされています。
その建物の向かいあう形でモダンなショップがつくられています。
建物と建物の間は、気持ちの良いテラス空間になっています。

次は17分歩いて
「中央葡萄酒」 
ツタで覆われた外観が印象的です。

古い鉄骨の建物をリノベーションで
ショップとして使用しています。

移動距離だんだん長くなります(笑)。
22分歩いて
「原茂ワイン」へ。

築120年の旧家をワイン試飲所とレストランに改修しています。

ここのレストランがとても良くて、
これまでにも何回か訪れたことがありました。

レストランで軽食とワインで小休止。

以上でワイナリー巡りは終了です。
一気にワイナリーをめぐるとそれぞれの特徴や
ワインの味も比較できて、かなり楽しいですよ!
そして今回の本題、リノベした建物も魅力的です。

最後は26分歩いて勝沼ぶどう郷駅まで。
少し酔った体には上り坂がきついですが、
葡萄畑を眺めながら歩きます。

勝沼、とってもいいところです!

虎屋菓寮 京都一条店 と 四君子苑

2019.10.18
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先日大阪に行く用事があり
京都でちょっと途中下車して
内藤廣さん設計の「虎屋菓寮 京都一条店」に行きました。

内藤さんの建築作品はこれまで
海の博物館、安曇ちひろ美術館、ちひろ美術館東京、牧野富弘記念館など
訪れたことがありますが、
土の建築も構造と素材、細やかなディテールとみどころいっぱい
そしてとても居心地のいい建築ばかりでした。

こちら通りからの眺め。
生垣と白壁の外壁が印象的です。

ゆったりしたアプローチ。
水盤など眺めながら入り口に進みます。

店内に入るとアーチ状の垂木が美しいです!

建物の奥は庭になっていています。

天気が良かったので、テラス席に座りました。
小さな庭ですが、散歩もできます。
もともとは虎屋の工場があった場所に
この施設を作ったそうです。

見上げると、照明が虎屋のマークでした(笑)

学生時代に京都に住んでいたころから
大好きだった詩仙堂を見て大阪に移動しようと歩いていると
「四君子苑」という建物が特別公開中だとわかり
急遽予定変更。

四君子苑は昭和の数奇者といわれた北村謹次郎の旧邸、だそうです。
建築は京数寄屋の名棟梁、北村捨次郎を手がけたものですが、
母屋は進駐軍に接収、改造されたため
昭和38年に、吉田五十八が設計をして建て直されています。

庭を挟んで新旧の数寄屋建築の名人が向かい合うようなかたちになっています。

写真撮影禁止のため画像で紹介できないのが残念ですが、
新旧の建物から眺める庭の様子は素晴らしかったです。
特に吉田五十八設計の母屋は、大開口にアルミサッシが採用されていたり
化粧木柱が動いて、間仕切り引き戸が出てきたり
当時としてはかなり斬新な取り組みもされていました。

今回の公開は10月15日(火)から20日(日)まで。
春と秋のみの公開だそうです。
建物、庭好きの方にはお勧めです!

今回のように素敵な建築、庭を見学するのは本当に楽しいですし、
建築設計を仕事にできていることに喜びを感じますが、
その反面先輩たちの仕事のすばらしさに
「もっと頑張らなければ」との思いにもなります。

そして大阪へ・・・。

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