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玄関ポーチの庇は手が届くほど低く(なるほどディテール。1章-01)

2017.4.12
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昨年11月に徳田英和さんと共著でオーム社より出版した
「読んで楽しい家づくりの なるほどディテール」。

これまで設計監理を行う中で、
建て主さんとの会話や、
現場での監督や大工さん達からのアドバイス
先輩達の工夫を見聞きすることなどで
住宅設計のさまざまな工夫を学んできました。

この本では、それら学んできたことを背景に
徳田さんと私が実践してきたディテールを
スケッチや図面を交えながら紹介しています。

それぞれの実例を写真でもっと紹介したかったのですが
紙面の都合もあり、紹介できていない実例もたくさんありました。

そこでこのブログで、
本で取り上げた「なるほどディテール」の実例を
少しづつ紹介していきたいと思います。

まずは1章の1で書いた
「玄関ポーチの庇は手が届くほど低く」の実例です。

玄関ポーチは思い言って高さを低くすると
家の佇まいがぐっと良くなります。
また低い方が、雨や日差しもしっかりガードしてくれます。

この写真はネストハウスのアプローチです。
人が立っているとスケールがわかりやすいのですが、
木製引戸の高さが1,850㎜で
引き戸の部分のポーチ床から庇天井までの高さは1,925㎜です。
ちなみに庇の出は、壁から800㎜程度です。

こちらはBulatハウスのエントランスポーチ。
低い庇が角部分にぐるっとまわっています。
こちらも高さは1,950㎜ぐらいと、
男性なら手を上げると簡単に天井に手が届きます。
この低さが、帰って来た人、訪れる人を
包こむような、迎え入れるような感じを演出します。

最後はカエデハウス。
庇ではないですが、2階のバルコニーの軒裏を低く設定しています。
決してご主人が2m越えの大男・・・というわけではありません(笑)。
床から天井までの高さは1,920㎜です。

このヒューマンスケールがいい! と思いませんか?

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