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おすすめ本 「パン屋の手紙」 中村好文著 

2013.4.3
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冷たい雨が続きますね。
こんな日には仕事を休んで、家でゆっくり本でも読みたいものです。
(無理ですね・・・。)
今日はおすすめの本を紹介します。

「パン屋の手紙」 中村好文著

まず表紙にそそられませんか(?!)

北海道のあるパン屋さんから
設計依頼の手紙が届くところからこの話ははじまります。
中村さんとクライアントのパン屋さんが手紙やメール、
時には打ち合わせで対話を重ねながら、
お互いを理解し、計画が固まっていく過程が描かれています。

時にはちょっとした気持ちの行き違いもありながら、
パンを焼く作業場とお店が出来上がっていきます。

先日、落語家の5代目柳家小さん師匠のドキュメンタリーが
テレビでありました。
落語好きの私はビデオを録画してみました。
その中で小さん師匠が、
「噺(はなし)には落語家の人柄が全部出る。
いやしい奴のはなしは、いやしい噺、
素直な奴のはなしは、素直な噺・・・」
というようなことを語っていました。

われわれ設計者の間でも、
「建物には設計者らしさにじみが出る」といいます。
でもこの「パン屋の手紙」を読んでいると
「設計者とクライアントの対話が、建物ににじみ出て現れている!」
と感じました。

そして設計者にとっては、
そんなクライアントとの対話の時間が宝物になっていくんだと思います。

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