京都建築見学 その2
- 2016.10.17
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京都建築見学 その2です。
2日目は聴竹居倶楽部主催の
「講師と巡るハイグレードな大山崎探訪」というツアーに参加しました。
事前に申し込まないと見学ができない施設を、
一度に見学できるツアーです。
講師は郷土史家の林亨さんという方で、
かなり詳しい歴史的な背景をとても面白く話していただきました。
ツアーではまず妙喜庵を訪れました。
目的は千利休の茶室「待庵」。
2畳の小さな空間です。
その次に離宮八幡宮へ行った後、
今回最大の目的地「聴竹居」へ。
聴竹居は1888年生まれの建築家
藤井厚二さんの自邸です。
藤井さんは実験的に何度も自宅を建て替え、
自然エネルギーの利用、デザインや暮らしやすさを追求していきました。
聴竹居その5番目の自邸で、1928年に完成しています。
つまり築88年。もうすぐ90年を迎えようかという建築です。
地中にパイプを通して、その中を通過した冷気を住宅に取り入れる
環境的な取り組みも素晴らしいのですが、
部屋同士の関係のつくり方や、木製建具の気密性を上げる工夫など、
現在われわれが先輩達から学んだことが、
この時代に実践されていたことに驚き、感動しました。
その後は寶積寺(ほうしゃくじ)
大山崎山荘美術館 とじっくり見学することができました。