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キッチン、ごみ箱いらず(なるほどディテール。2章-05)

2017.4.30
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カエデハウスの計画時に、建て主さんが当時住んでいたお家に
ヒアリングに行ったときのこと。
「キッチンのごみ箱が汚れるのが嫌で、ごみ箱は使わず
ごみ袋をそのままぶら下げて使っています。」という話を聞きました。
実際に見せてもらうと、

棚にいくつかのゴミ袋が吊り下げられていて
新居でもこの方式を採用したいということになりました。

設計を進めているある日、
家具職人のラボラトリー田中さんのご自宅で打ち合わせをしていた時に、
田中さんがつくったキッチン家具に、
ごみ袋が引き出せる工夫が施してあるものを見せてもらいました。
これだ!と思い、田中さんに「参考にさせてもらっていいですか。」とお話しして
できあがったのがこのディテールです。

スライドレールで出し入れできるので、
普段はごみ袋が目立ちません。
ちなみにごみ袋をひっかけるフックは、通常壁に設置するフックです。
実物をみないと良くわからなかったので、
ホームセンターにいって見つけてきました。

犬も歩けば棒にあたる・・・(笑)ではないですが、
机の上だけでは答えにたどり着けないこともたくさんありますね。

キッチン家具の細やかな工夫(なるほどディテール。2章-04)

2017.4.28
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建て主さんとの会話の中で、
いろいろ細かな設計上の工夫が生まれることがあります。
特にキッチンは機能面や使い心地へのこだわりが建て主さんそれぞれにあって、
奥が深いです。

ある建て主さんが作業台カウンターについて、
カウンター天板を、下部の引き出し面より少し出っ張らせて欲しい
という話がありました。
例えばカウンターの上に落ちたパンくずを払う時、
この少しの出っ張りがあるとダスターで払ったパンくずが、
もう一方の手でうまく受けることができるということ。

また別の建て主さんからは、シンクの手前にタオルバーがあると、
洗物をする時にお腹があたって邪魔になるとの話を聞いた。
そこでいろいろ試行錯誤した結果・・・

こんな感じになりました。

 

階段はこうやってできている・・・。

2017.4.26
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空に月ハウス 現場です。

今日は現場まで25㎞の道のりを
自転車で行きました。
信号で止まりながらですが70分程度でつきました。
時間は電車で行くのとかわらないですね。

交通費がかからなくて、トレーニングにもなって
一石二鳥!
でもお腹が減って、食費がかかるかも(笑)。

現場では階段制作中。

見えなくなる部分もきれいな仕事ですね。
階段がどうやって固定されているかがわかります。

こちらはスタディスペース横の明かり取り窓。

階段室越しの東面の窓からスタディスペースに
自然光を導きます。

帰りももちろん自転車。
今日はよく眠れそうですzzz。

重宝するキッチンパーツ(なるほどディテール。2章-02)

2017.4.24
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キッチンは一から図面を描いて
大工さん、建具屋さんに制作してもらうことが多いのですが、
自宅のカヅノキハウスでの経験から
よく使うようになったキッチンパーツがあります。

カヅノキハウスのキッチンで
フライパンや鍋を収納する棚は、
シナランバーの板に塗装したものをつくりました。
しかし使っていくうちに、フライパンの底の油汚れが板について汚れてしまい
掃除をしてもなかなか汚れがとれない状態になってしまいました。

フライパンなど調理器具の底面も完ぺきにきれいにしておけば
良いのかもしれませんが、
それでも日々の調理で慌ただしく出し入れしていると
板の塗装面に傷がついてしまいます。

そこでいろいろと調べていくうちに
こんなパーツを見つけました。


カエデハウスのキッチン

キッチンパーツを扱っている
ekrea(エクレア)のワイヤーシェルフです。

スチールのクロームメッキ仕上で
ワイヤー上になっているため、
丈夫ですし、汚れをふき取るのも簡単です。

ワイヤーシェルフは手前に引き出せるので
奥の方も取り出しやすくて、有効活用できますね。

幅は600㎜と900㎜。
600㎜はコンロの下にちょうど良い幅で入るサイズです。


ヘッジロウハウスのキッチン


ネストハウスのキッチン

抽斗の引手は
シンプルなデザインのハーフェレのものを使っています。
またタオルバーは
大洋金物 ティーフォルム c-code
がシンプルで好きです。

 

建物見学

2017.4.23
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昨日は妻と一緒に
住宅の見学に行きました。

まずは若原一貴さん設計の住宅です。

建坪7坪というかわいらしい小さな住宅です。

若原さんが設計したお家を見学させていただくのは
2回目です。
細かな部分までしっかりと丁寧に設計されていて
とにかく内部空間の光がきれいです。

抑制の効いた構成で
ここに住まれるご家族と若原さんが
シンプルで丁寧な生活を思い描きながら
家づくりをすすめてきたのだど感じました。
心地よかったです!

もう一つはここです。


青山学院のすぐ近くで本日まで公開中の
建築家 山田守の自邸です。
東京家政学院大学の大宮司さんのギャラリートークで
いろいろと面白い話もきけました。

写真ではわかりづらいですが
建物が120°の角度で折れ曲がっています。
ここが90°だとお互いの視線がぶつかってしまうのですが
120°だとちょうどいい感じで庭を囲みながら
部屋が配置できるという考えだそうです。

その他築58年とかなり古い建物ですが
鉄骨を使って空間をすっきり薄く見せる工夫が施されていたり
壁に収納できるアイロン台など細かな工夫もあって
かなり楽しめました。

途中買い物もはさんで歩いた距離は13㎞・・・。
つかれました。

ちなみに途中でよったお店は
恵比寿の「RINEN」という服屋さんです。
シンプルだけと丁寧につくっている感じで
妻も私も好きで、たまに買っています。

「シンプルだけと丁寧に」

設計する住宅も、そうありたいです!

 

 

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