ろじにわハウス 2階
- 2022.12.22
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世田谷パブリックシアターにて、
演劇「ショウ・マスト・ゴー・オン」を観てきました!
「ショウ・マスト・ゴー・オン」は三谷幸喜さん作・演出の舞台です。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を書いていて、
芝居の新作を書く時間がなく、再演であればということで
「ショウ・マスト・ゴー・オン」をやることになったそうです。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」の初演は1991年、
つまり31年まえのことですが、
実は私の妻はこの初演を見ています。
これにはちょっと悔しい余談(笑)があります。
学生時代の私は演劇が好きで、
たまにふらっと一人で小劇場などに演劇を見に行っていました。
妻とは学生時代からのつきあいですが、
この面白さを共有しようと、ある時演劇のチケットを2枚買いました。
その演劇が、三谷幸喜さん主宰、
東京サンシャインボーイズの「ショウ・マスト・ゴー・オン」でした。
これが当時のパンフレットです!
鎌倉殿の13人にも出演していた梶原善さん、小林隆さん、若いです!
下北沢本多劇場での公演を楽しみにしていたのですが、
どうしても外せない用事ができて、
私のチケットは妻の友人に譲ることになりました。
後日感想を聴いたところ、
「本当に面白かった!」と興奮気味に伝えてくれました。
その後サンシャインボーイズの舞台はいくつか行きましたが
「ショウ・マスト・ゴー・オン」は三谷さんにとって特別な作品のようです。
「本多劇場での初演の初日に、生まれて初めて
お客さんのスタンディングオベーションを経験しました。
あの経験は忘れられないですね。」
と今回のパンフレットに三谷さんが書いていました。
そんな経緯があり、私にとって念願の舞台は
最高に楽しい時間でした。
そしてもう一つ嬉しかったことが。
地下駐車場への階段で、
なんと携帯で話しながら歩いてくる三谷さんとばったり。
思わず大きな声で「あっ!」と叫んだ私に、
知り合いだと思ったのか、三谷さんも驚いてこちらを凝視。
お辞儀だけしてすれ違いました(笑)。
少し前に青森県弘前市を訪れました。
目的は妻の高校時代からの友人で写真家の
永野雅子さんが携わった展覧会を見に行くことでした。
会場は2020年にオープンした弘前れんが倉庫美術館。
明治・大正期に建設された「吉野町煉瓦倉庫(旧吉井酒造煉瓦倉庫)」
を改修した建物です。
設計を担当したのは田根剛さん。
世界で活躍している若き建築家で、建物を見学するのも楽しみでした。
美術館のエントランスはとても印象的な煉瓦の積み方としています。
「弘前煉瓦積み工法」と名付けたそうです。
今回の改修では、保存や改修だけでなく、
「新しい煉瓦の使い方も発掘する」ことも目的の一つだそうです。
奈良美智さんの作品が出迎えてくれます。
今回の展覧会は、弘前市出身のアーティスト奈良美智さんが
まだ美術館になる前の煉瓦倉庫で
2002年、2005年、2006年に開催した
展覧会の軌跡を振り返るというものです。
過去の展覧会は、当時の煉瓦倉庫のオーナーである吉井千代子さんが、
奈良さんの作品に惹かれて実現したものだそうです。
煉瓦倉庫をバックに映る吉井千代子さん。
とてもいい写真ですね。
過去の展覧会ではボランティアの方がたくさん参加して
作り上げたそうで、その様子が展示されています。
関係者のインタビュー映像や、当時の資料が活き活きと紹介されています。
手探りの状態の中、参加者がひとつになって楽しみながら
作り上げていた様子が伝わってきます!
そして写真家、永野雅子さんの展示。
小屋に見立てた空間の中に、
過去の展覧会での奈良さんや吉井さん、ボランティアの方々の様子、
しばらく使われていなかった煉瓦倉庫が展覧会場として
生まれ変わっていく様子が撮影されています。
吉井千代子さんのことは存じ上げませんが、
凛とした力強さを感じるとても素敵な写真です。
設営中の奈良さん。
現場の空気感がそのまま伝わってくるようですね!
永野さんも現場に張り付いていたからこそ
撮影できた写真だと感じました。
公的機関の主導ではなく、
ボランティアの力を中心にこれだけの展覧会を3回も開催したことは
素晴らしいと感じましたし、奈良さんの作品の魅力あってこそかと思いました。
現在は弘前市が買い取り、美術館としてリノベーションされましたが、
派手な改修ではありませんが、もとの煉瓦を残しながら耐震補強が行われていたり、
一部煉瓦の外壁ではなかったところを改めて煉瓦で仕上げたり、
新しいレンガの積み方でエントランスを演出したりと、
「煉瓦」建築であることを徹底的に純化(まじりけのない純粋なものにすること)
していると感じました。
美術館の横にはカフェレストランとミュージアムショップの入った建物があります。
シードルのタンクが置かれていて、ここでいただくこともできます。
弘前で作られている別のシードルとの組み合わせで
のみ比べもできます!
弘前では美術館以外にも素敵な建築がたくさん残されています。
また別のブログで紹介したいと思います。
新しい計画の紹介です。
敷地は公園に隣接する斜面地で、
公園の緑と空の広がりが素晴らしい敷地です。
築年数約40年のお家のリノベーションになります。
建て主さんご夫婦にお話を伺う中で
「窓からの景色をながめ、ゆっくり過ごしたい。」
「ご主人は本を読んだり文章を書いたりして過ごしたい。」
「奥さまはフラダンス、ガーデニング、シャドウボックスの制作
やミシンを使った縫物など趣味を楽しみたい。」
というご要望が印象に残りました。
お二人とも家で過ごす時間を大切にされていて、
設計者としては、嬉しいご要望でした。
趣味や仕事に熱中する傍ら、
ふとした時に顔を上げて、 公園の森の上に広がる空を眺める・・・。
季節や時間によって、刻々と変化する 空の様子を
感じながら過ごせるような そんなお家になればと
「Laniハウス」と名前をつけました。
「Lani」はハワイの言葉で「空」を意味します。
穏やかな気持ちで、 空に包まれ暮らすような・・・
そのようなイメージを考えました。
これから詳細に建物内部の調査を行って、
空や緑を感じながら、趣味やお仕事に没頭できる、
心地よい居場所を提案していきたいと思います!