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ブログ 2022年一覧

sanpoハウス お引き渡し

2022.12.7
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設計監理を進めて来ていた
sanpoハウスが完成し、お引き渡しを行いました。
施工は相羽建設さん。

sanpoハウスは建て主さんがとても熱心で、
私にとっても新しい試みもたくさんあり
刺激的で楽しい仕事となりました。
キッチンカウンターの花崗岩を関ケ原に一緒に見に行ったのも
建て主さんの強い思いがあったからで、良い経験をさせていただきました!

見学会の時に家具を配置して写真を撮影しました。
私がiphoneで撮影したものですが、少し紹介させていただきます。

キッチンからダイニング越しに庭を眺めます。
これから植栽工事が行われます。

キッチンとリビング。

たためる椅子が2脚置いてある場所には、
建て主さんが現在使っているソファが入ります。
ダイニングとの間に腰より少し高いぐらいの壁をつくって
籠り感が感じられるようにしています。

植栽が入るのが楽しみです。

キッチンです。

1枚物の花崗岩を使ったカウンターは見学会でもみなさん興味津々でした。

カウンターで食事やお酒も楽しめますね!

ご主人のワークルームです。
室内の壁や扉にも断熱材を入れて、軽防音仕様としています。

街の中の小路をイメージした2階の廊下です。
家の中でも散歩気分が味わえるかな・・・と考えました。

洗面カウンターと室内干しスペースのある家事室は
日当たりの良い南側に配置しました。

こちらの照明も散歩気分を考えて
外灯で使いそうなデザインのものを選びました。

脱衣室にも収納たっぷりです。

お子さんの部屋は空色の塗装です。
今回壁と天井の塗装は、全て建て主さんご夫婦が施工しました。
驚きのきれいな仕上がりで、見学会に訪れた方々も
本当に驚かれていました。

そして色の選択が本当に素敵です!

寝室の壁は少し色味のあるグレー。
この色も落ち着いていいですね。

植栽工事が完成しましたら
また紹介させていただきたいと思います。

輪島・金沢の旅 ~漆器編~

2022.12.2
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輪島、金沢を訪れました。

盛りだくさんな旅だったので、
漆器編、建物編、名所編にわけて紹介したいと思います。

まずは漆器編から。

普段使いの漆器を紹介するスペースたかもりに勤める井上牧子さんの紹介で、
輪島で活動している作家さんの工房をめぐりました。

まずは輪島キリモトの桐本泰一さん。

オープン間もない輪島工房漆のスタジオです。
輪島キリモトの作品がずらりと展示されています。

桐本泰一さんは200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家の7代目。
実は私の大学の先輩でもあり、大学時代はプロダクトデザインを学ばれていました。

昔ながらの漆の技法を活かして、器だけでなく、テーブルや建築仕上げ、アート作品にも
漆を使って、精力的に創作活動をされています。
そのセンスとパワーには圧倒されます!

見た目の美しさ、質感の良さに加えて、強度、耐久性にも優れた漆。
私も是非使ってみたいと感じました。

スタジオには大きなモニターがあり、
高画質のカメラで遠隔地へのプレゼンテーションが可能な設備が備え付けてあります。
新しい試みをどんどん実践されています。

工房も見学させていただきました。
写真はスプーンの木地を作成しているところです。

専用のこんなカンナを使って、
ひとつひとつ削っていきます。

このような地道な作業を大切にしつつ、泰一さんが新しい試みを実践して
輪島キリモトの魅力になっていると感じました。

次にお邪魔させていただいたのは、
塗師(ぬし)の福田敏雄さんの工房です。

福田さんの器は、漆の質感に独特の深みがあって
ついつい手に取ってしまう魅力があると感じています。

わが家にも福田さんの器がたくさんあります!
めし椀、汁椀、どんぶり・・・。
わが家の息子たちは福田さんの器と共に育ってきました。

福田さんは以前にもスペースたかもりでお会いして、
お話ししたことはありましたが、
じっくりお話を伺ったのは今回が初めてでした。

まずお家に入ると、畳の部屋に響く
素敵な女性ジャズボーカルの音楽が印象的でした。


(このCDが流れていました。東京に戻ってから買ってしまいました(笑))

その後「コーヒー飲む?」と気さくに語り掛けて下さって、
奥のキッチンから手挽きのコーヒーミルの音が・・・。

漆の塗師になったきっかけや、
器の制作に対する思いを聴かせていただきました。
福田さんは若いころに、漆の下地職人として修業を積んでいく中で、
本当に自分がいいと思うものをつくりたいと思い独立したそうです。

毎日使っていて使いやすく丈夫な器を、手の届く価格て提供したいと
考えられているようで、良い意味で「普通の器づくり」を目指されていると感じました。
私は普段住宅を設計していますが、
本当に共感することがたくさんありました。

一緒に訪れた妻と二人で、ますます福田さんのファンになりました。

翌日訪れたのが、土田和茂さんの工房。

輪島市内から少し離れたところに、
素敵な佇まいの古民家が・・・。

工房の窓からは裏山の緑がいい感じに眺められます。
海に近い地域なので、冬場は風が強く大変、とのことでした。
そのような環境で製作に打ち込む姿は、憧れますね。

土田さんはもともと眼鏡が好きで、眼鏡関係の会社に勤めていたそうです。
その後漆に惹かれ、弟子入りをして修行後に独立されたそうです。

土田さんにお話を伺っていて、
漆の質感へのこだわりが本当に強く、
いろいろと試行錯誤されている様子が印象的でした。

「漆は塗り終わって乾く前が一番美しいと感じることがあるんです。」
とおっしゃっていて、
透明感やツヤ感などまだまだ追求されている様子でした。

奥様はもともとギャラリーに勤められていたそうです。
器制作の作業も手伝う作り手でありながら、
「使い手としての視点を大切に、漆の器を提供していきたい。」
と話されていました。

そんな土田さんの個展が12月に東京で開催されます。

12月18日(日)は土田さんが材廊されるようです。

最後になりましたが、
一冊の本を紹介させていただきます。

私が普段使いの漆の器を使うきっかけとなった
スペースたかもりの髙森寛子さんの著書です。

「85歳現役、暮らしの中心は台所」

髙森さんの台所を中心とした暮らしの工夫が紹介されています。
髙森さんのお付き合いのある漆作家さんとその器も紹介されていて、
桐本さんや福田さんのことも書かれています。

髙森さんはもとは雑誌の編集者をされていて、
その後日本の伝統的な生活道具、
工芸品の取材と執筆をされていたそうです。

文章も写真もとても素敵で、
おすすめの一冊です!

(ちなみに、キッチンリフォームの話の中で、
以前に見学会に来ていただいたお家のキッチンが
参考になったと私の名前を紹介して下さっています!)

それと今回作家さんを紹介してくれた
スペースたかもりの井上牧子さんが
インスタグラムでご自分の「漆日記」を紹介しています。

@inoue_makiko • Instagram写真と動画

漆の器の普段使いの様子が伺えます。
こちらも是非フォローしてみて下さい!

太陽と森とハウス 木構造金物検査

2022.11.30
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太陽と森とハウス
木構造金物検査を行いました。

いつものように、構造設計と構造計算をお願いしている
H&A構造研究所の東條氏に確認してもらいます。

現場はサッシが取り付けられ、
室内と外部の関係がわかるようになってきました。
吹き抜けの大きな開口からは、
森の緑が眺められます!

こちらは2階寝室です。
障子を開けると、吹き抜け越しに森が現れます。

図面や模型で検討を重ねてきたことが
現場でどのようになっているかを体感するのは
設計者としてわくわくする瞬間です!

sanpoハウス 現場です

2022.11.23
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sanpoハウスの現場です。
完成が近づいてきました。

この日はオーブンやガス乾燥機など
設備機器の設置が行われていました。

今回壁と天井の仕上げは
ベンジャミンムーアというアメリカ製のペイントなのですが、
なんと全て建て主さんご夫婦が塗装されました!

子ども室の壁はきれいな水色です。
とてもきれいに塗装されていて、
驚きました。

寝室です。
柔らかいグレー系の色が落ち着いていて素敵ですね。
壁と天井の色が異なるので、天井の三角形状が強調されて
面白いと感じました。

2階の廊下です。
sanpoハウスは、公園を散歩するのが好きな建て主さんが
家の中を歩いていても散歩気分が感じられるようにという考えで、
照明器具を街灯のようなデザインのものを選びました。

2階の洗面家事室です。
南側に窓がある、明るい洗面室です。

レトロな雰囲気の洗面器や水栓。
今回は建て主さんがいろいろと吟味して
素敵なものを選んでいます。

このタイルや花こう岩のキッチンカウンターも
建て主さんのリクエストです。

完成が近づいてきて、全体の雰囲気が見えてきて
私も楽しんでします!

そんなsanpoハウスですが、
建て主さんのご厚意により、見学会を開催させていただきます。

12月3日(土)4日(日)10時から17時
1時間ごとの入れ替え制になります。

見学会詳細お知らせ・申し込み

参加ご希望の方は、
上記相羽建設さんのホームページよりお申込み下さい。
後日案内図が届きます。

是非ご参加下さい!

ろじにわハウス 1階

2022.11.21
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ろじにわハウス、1階の紹介です。

施工:相羽建設
造園:ワイルドグリーン
設計:しまだ設計室
撮影:西川公朗

玄関から「ろじにわ」を眺めます。
玄関わきに和室があり、お茶室としても使えるつくりになっています。

和室です。
床の間があり、炉も切っています。
雪見障子からはろじにわの緑を眺められます。

和室と反対側は、ぐるっと回ることができる
クローゼットスペースになっています。
廊下とクローゼットを兼ねていて、
奥側には寝室と個室が並んでいます。

クローゼットの奥のご主人のワークスペースです。
小ぶりな窓から緑が眺められます。

相羽建設広報部の伊藤さんが
ろじにわハウスの動画を撮影してくれました。
こちらも是非ご覧ください。

ろじにわハウス

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