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ブログ 2023年一覧

建物見学 展覧会

2023.10.26
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原広司さん設計の粟津邸で開催中の
吉國元展「根拠地-粟津邸ではじまる」に行ってきました。

この建物はグラフィックデザイナーだった粟津潔さんの自宅アトリエです。

建物は傾斜地に建っています。
傾斜地の高い側から入っていきます。

斜面に沿って細長い平面形状の建物で、
どんどん下がっていくかたちになります。

トップライトのある明るい通路の両サイドにキッチンや個室が並びますが、
屋外を思わせるような造形が施されていて、原広司さん特有の都市を内包
したような空間が作られています。

玄関側を振り返るとこのような感じです。

行き止まりがアトリエです。

高い天井のトップライトから降り注ぐ、柔らかい自然光に包まれます。

こんな落ち着いた和室もありました。

原広司さん設計の住宅は見学したことはなかったので、
とても貴重な機会でした。

展覧会は残すところ10月28日(土)29日(日)の2日間です。

吉國元展「根拠地-粟津邸ではじまる」

そしてこちらは「伊藤豊雄の挑戦 1971~1986」。
豊洲にある芝浦工業大学で開催中の展覧会です。

平日の朝一で行きましたが、若い世代の見学者も多く来ていました。



私が興味深かったのは、伊東さんの初期の作品「中野本町の家」の展示。
住まい手のインタビュー動画が流れていたり、伊藤さん手描きスケッチが
時系列に並べられていて、計画時の変遷が見て取れる展示が面白かったです。

東京遊牧少女の包(ぱお)の展示もありました。

会場の床には中野本町の家のプランシルエットが描かれています。

今回展示の資料は、カナダの建築ミュージアムにこの後寄贈されるそうで、
寄贈前に展覧会をとのことで開催されたそうです。

しっかりとしたパンフレットも無料配布していました。

こちらも10月29日(日)までです。

 

 

木曽駒ケ岳

2023.10.17
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秋の山シーズン、木曽駒ケ岳に行きました。

菅の台バスセンターからはマイカー規制があるため、
バスに乗って山道を進みます。

しらび平のロープウェイ乗り場から、
一気に標高2,612mの千畳敷駅まで登ります。

ロープウェイを降りると、こんな素晴らしい、大迫力の山岳景観が現れます!
思わず「おおっ!」と声をもらしてしまいました。

気分よく歩いていきます。

振り返るとロープウェイの駅、そして伊那市の街並みが眺められます。

ただこの日、天気予報では強風が心配されていました。
回復傾向だったため大丈夫だろうと考えていたのですが・・・

標高を上げていくと、風も強くなり
天気予報では晴れだったのですが雲もかかってきて
しばらく立ち止まって様子を伺っていました。

乗越浄土という通過地点まであと10分程度のところまでは登ったのですが、
特に小柄な妻は風にあおられると危険ということもあり、
安全を優先して引き返すことにしました。

やはり山の天気は変わりやすく、特に標高が高いと風も強く
自然の力を感じました。

頂上まで辿りつけなかったことは残念でしたが、
千畳敷カールの景観は忘れられないものとなりました!

つみきハウス 配筋検査

2023.10.13
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つみきハウスの工事がはじまりました。
今日は配筋検査。

いつものようにH&A構造研究所の東條さんとともに、
確認を行いました。

施工は相羽建設さん。

今日は天気が良く、爽やかな秋晴れ。
自転車で35分の道のりが心地よいです。
途中Laniハウスの現場にも少し寄って、
公園の緑を感じながらの移動です。

少し前に大学の同級生仲間で吞んだ時に、
どんな時に幸せを感じるかという話になりました。
50代、人生何度目かの岐路に立つと、こんな話題にもなります(笑)。

私が思い浮かんだのが、
「天気のいい日に現場に向かって自転車で移動している時」でした。

建築、住宅の仕事に関われている喜びと、
爽やかな気候の中、軽快に(?!)自転車を走らせている心地よさがあいまって
背中に羽が生えて飛んでいるような自由な気持ちになる瞬間があります。
(ちょっとおおげさですが。)

まさに今日はそんな日でした。

群馬建築旅行

2023.10.12
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最近有名建築家の設計した建物で賑わっている群馬県。

次男が建築を学び始めたこともあり、
家族で群馬建築旅行へ行きました。

まず初めに訪れたのは
磯崎新さん設計の「Hara Museum ARC」

30年ほど前、学生の頃に車で何度か訪れたことのある
大好きな建物です。

いくつか増築されていたり、中庭に現代アート作品が設えられていたり
いろいろと変化がありました。
以前のかたちでは、カフェから草原のような広場がつながっていて
ロケーションが最高によかったのですが、
そのあたりのつながりが弱くなっていたのはちょっと残念でした。

お昼は人気のうどん屋さんとカレー屋さんがコラボした
カレーうどん屋さん「遊喜庵」へ。
キーマカレーとうどん、野菜もたっぷりのっていて美味しかったです!

伊香保温泉が近いので、少しだけ散策。

前橋の白井屋ホテルに向かいます。

途中で永山裕子さん設計の「JINS  PARK  前橋」へ寄りました。

JINSは眼鏡のチェーン店ですが、ここにはパン屋さん、カフェが
同居しています!

そして今回の旅の最大の目的地「白井屋ホテル」藤本壮介さん設計です。
通り側からみるとこのような感じ。

2008年から営業を停止していた「白井屋旅館」をリノベーションした
建物になります。

白井屋ホテルは一部新築部分があります。
裏からもアクセスできますが、表とは一変このような緑化された
建物が現れます。

1階にはカフェやパン屋さん、上部にはサウナ小屋などが設けられています。

大胆に吹き抜けにした空間に、回廊や階段が張り巡らされています。
館内ホールや客室にはアート作品が点在。
アートのガイドツアーも行っています。

白井屋ホテルは単体の建物としても面白いですが、
前橋市が官民一体となって、「めぶく。」というワードをテーマに
まちの活性化を図っています。
その中心的な魅力施設としての存在感もあるように感じました。

白井屋ホテルの近くには、いくつか面白い建物が作られています。

まえばしガレリア(平田晃久さん設計)


カレー屋「月の鐘」(永山裕子さん設計)

GRASSA (中村竜二さん設計)

二日目は太田市に移動して、
太田市美術館・図書館(平田晃久さん設計)に行きました。

変幻自在の書架空間が魅力です。

屋上にも上がることができます。

お昼は高崎に移動して「凡味 そばきり」でいただきました。
とにかくそばの歯ごたえが最高でした。
われわれでこの日のお蕎麦がなくなったようで、
滑り込みセーフでした。

途中群馬音楽ホール (アントニンレーモンド設計)に立ち寄りました。
最近の建物には少ない、造形的な魅力、素材の力強さを感じます。

冨岡市役所(隈研吾さん設計)にもちらっと立ち寄って、
この旅のもう一つの目的地・・・

世界遺産 「富岡製糸場」を見学しました。

建築づけの二日間。
建築でお腹いっぱい(笑)になりました。

森を感じる暮らし

2023.10.9
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作家さんに依頼していた表札が完成したので、
太陽と森とハウスに表札の設置にお邪魔しました。

お引越しされてから約4か月。
今年の夏は暑かったですが、
基本的には2階のエアコン1台で
快適に過ごされていたとのことでした。
暑い日は1階のエアコンを数時間運転させていたそうです。

写真では十分に伝わらないのですが、
本当に森の存在が家の中にいても感じられます。

住まい手のAさんご夫婦も、
デッキに椅子を出してコーヒーを楽しんだり、
夜は虫の声を楽しまれているとのこと。


統一感のある家具や、素敵な小物が設えられています。

居場所がいくつもあるので、家族3人がその時に応じて
自分の居場所をみつけて、くつろいでいるとのことでした!

また薪ストーブを使い始めるころに、
お邪魔させていただきたいです。

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