先日着工したgrunハウスと現在設計を進めている森の本箱ハウスは、
株式会社 丸清さんに施工をお願いしています。
丸清さんは、グループ会社の丸志木材さんが扱っている「天竜材」を
使った家づくりをしている工務店です。
そこで今回丸志木材さんの製材工場を見学させていただくことにしました。
製材工場の場所は静岡県浜松市天竜区。
東名高速をひた走り、天竜川や支流沿いの恐ろしいほどに谷深い道を走ること約5時間、
丸志木材さんの製材所があります。
昔は木材の輸送に川を利用したということもあって、
現在の製材所も天竜川の支流、水窪川沿いにあります。
丸志木材さんのHPに天竜材についての説明があります。
「天竜材は、静岡県の西北端にある浜松市天竜区で生まれる木々。
天竜は南アルプスと天竜川が作る急斜面の多い山林地域です。
天竜材と呼ばれる杉やヒノキはこの急な斜面で育っています。
天竜川流域は温暖で雪害が少なく、
育林するのに恵まれた気候だと言われています。
この気候のおかげで天竜の木々は根曲がりが少なく、
まっすぐで節も少ない木材として優れた特徴を持つ木が多く育つのです。
もちろん同じ天竜で育った木でも、木によって特徴はさまざまですが、
時間をかけてゆっくりと成長するので、
等級の高い天竜材は杉もヒノキも目幅(年輪の幅)が詰まった粘り強い木になります。」
とのことです。
まず原木市場から買い付けてきた木材は機械で樹皮が剥かれます。
その後「木取り」で木の様子を確認しながら角材や板材などに加工されていきます。
加工の過程では大量の樹皮や端材が発生しますが、
チップ材などとして利用しているそうです。
板材を加工している様子です。
加工された角材と板材です。
木は多くの水分を含んでいますが、含水率20%(木の重さに対する水分量)まで
乾燥させることで、木の変形を防いだり強度を確保したりします。
木材乾燥機を使用ししっかりと乾燥させます。
乾燥後に製材の最終工程としてプレーナーで表面をきれいに削ります。
それぞれの工程ではもちろん機械を使いますが、
人の目で確認して適正に木取りを行ったり、
質の悪い部分は使わないようにしたりと、
まさに適材適所のために製材所の方たちが作業している様子が伺えました。
製材された材は次にプレカットされます。
昔は「手刻み」といって大工さんの手で加工していましたが、
今はほとんどがプレカット工場で機械によって加工されます。
こちらがプレカット工場の様子です。
丸清さんは天竜プレカット事業協同組合のプレカット工場で加工を行っています。
しまだ設計室で作成した構造図をもとに、
プレカット図が作成されます。
その図面を丸清さんの現場監督としまだ設計室で確認します。
その後プレカット工場の機器にデータが入力され自動で加工が行われます。
加工後、出荷を待つ構造材です。
その中に・・・
grunハウスの構造材もありました!
ちょうど訪れた日に出荷されるとのことでした。
上棟の時に再会?!できることを楽しみにしています!