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ブログ 2024年一覧

唐松岳

2024.8.27
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先日北アルプスの唐松岳に登りました。

黒菱駐車場に車を停めて、リフトを乗り継ぎ登山口まで行きました。

当日はあいにくの曇り空スタート。
時には前が見えないほどのガスが発生していましたが、
道はかなりしっかり整備されていて、歩きやすかったです。

八方池に到着。
天気が良ければ、池の水面に映る山岳景観が素晴らしいポイントでしたが、
この日は残念ながらこんな感じでした・・・。

曇り空の中を約4時間登って、頂上についたころには
少し空に晴れ間も見えるようになっていました。

山の天気は変わりやすい、とよく言いますが、刻一刻と変化する雲の様子
光の様子を眺めているだけでも飽きません。


宿泊する「唐松岳頂上山荘」のベンチで、ビールやコーヒをいただきながら
長い時間山の景色を眺めていました。
普段の暮らしの中では、ここまで長い時間ぼーっと景色を眺めることはないので、
贅沢な時間だと感じました。

唐松岳頂上山荘。このような環境に佇んでいます!
どうやって工事を進めたのか興味が湧きます。

山荘の食堂です。

山の上での食事は本当に美味しかったです!

部屋は個室もいくつかあるのですが、今回は大きな押し入れのような
2段になった相部屋に泊まりました。

翌朝は4時過ぎに起きて準備して、小屋から歩いて15分程度の
唐松岳頂上から日の出を見に行きました。
夜7時ごろには寝たので、全く問題なく起きられます(笑)!

日の出を待つ登山者たち。

本当に素晴らしい景色でした。
山頂からの夕日や朝日は、宿泊しないと見ることができないので、
山小屋に泊まって本当に良かったです。
山小屋泊り、クセになりそうです!

下山は昨日とうって変わって、晴天でした。

本当に素晴らしい迫力の景観です。

途中でベテラン登山者の方とお話ししましたが、
「やっぱり唐松岳は何度きてもいい大好きな山です。」とのことでした。

KAIT工房 KAIT広場

2024.8.17
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以前から見学して見たかった「KAIT工房 KAIT広場」に行きました。
この二つの施設は、神奈川工科大学のキャンパス内にあります。
設計は両施設とも石上純也さんという建築家です。


こちらがKAIT工房です。
外観は4面完全なガラス張り。
ガラスの箱が無造作に置かれたような形状です。

中に入ると、無数の鉄骨柱がランダムに並んでいます。
学生たちが実験、研究する場ですが、壁などの仕切りがなく
緩やかにエリアが使い分けられている感じが新鮮です。

天井からは自然光が入り、日中は照明なしでも程よく明るいです。
いわゆる「裏」になるような部屋や、天井裏などのスペースもないため
エアコンも床にドンと置いてある感じが、コンセプトが明快で良かったです!

こちらが「KAIT広場」です。
窪んだ地面は透水性舗装になっていて、その上に鉄板屋根が架かっています。

屋根の開口部に切り取られた空が、印象的です!

屋根を上から見るとこんな感じです。
構造がどうなっているのか、施工も困難そうでよく実現できたものだと思います。

普段私が設計している住宅とは、かなり違った方向性の建築ですが、
純粋に建築を見に行くのが好きなのと、
実際に様々な建築を体で感じることは、楽しいです。

事前予約制ですが、誰でも見学できる施設です。

 

二つの現場

2024.8.9
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今進んでいる二つの現場について、進捗を紹介します。

まずは「やどりハウス」リノベーションの現場です。

電気工事や下地工事が終わり、各部屋にボードが張られています。

もとは1階にダイニングキッチンがありましたが、
ご家族4人で広々と過ごせるよう、天井の高い2階にLDKを計画しています。


トイレだった部分をキッチンのパントリーに変更したり、
廊下部分もLDK空間に取り込んで、
2階での暮らしやすさと伸びやかさを実現したいと考えています!
これから家具工事に入っていきます。

もう一つの現場は「コニワハウス」です。


外壁下地のモルタル工事が進んでいます。
モルタル下地は2回塗りますが、今2回目を施工している状態です。


しばらく時間を置いて乾燥させた後、仕上げを工事を行います。
この下地のままでも良い雰囲気ですね。

 内部は建具枠工事などが進められています。
こちらはご主人の書斎スペースのアーチ状入り口!

コニワハウスは中庭を中心に、たくさんの雰囲気の異なる居場所を
計画しています。

・大きな掃き出し窓からコニワを眺めるダイニング
・トップライトからの光の変化を楽しめる吹き抜けの壁
・籠り感のあるほぼ正方形ソファからコニワの緑を眺めるリビング
・仕上げや開口部の遊び心が楽しいご主人の書斎
・2方向の吹き抜けに面した奥さんの書斎

などなど盛りだくさんです!

こちらもこれから家具工事に入っていきます。

5年経ちました。

2024.8.2
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明星大学の建築学部で非常勤講師を務めていましたが、
先日5年間の契約期間が終了しました。

私にとって初めての講師経験で、特に1年目はコロナ感染拡大の中での
スタートで、慣れないことばかりでしたが
私にとって本当に貴重な時間となりました。

学生への指導は試行錯誤で、建築への熱量も様々でしたが、
中には驚くほど熱心に取り組んで、素敵なアイデアを持ってくる学生もいました。

授業では前期4月~7月の4か月間で、3つの課題に取り組みます。
毎週15名程度の学生の計画にエスキス(設計の相談)を行いますが、
建物の設計を行うのがはじめてという学生がほとんどです。
毎週こちらも一喜一憂しながら、授業を進めていました。

講師ができることは限られており、結局は学生の頑張りにかかっているのですが、
計画が良い方向に成長して行く様子を見るのは本当に楽しい時間でした。

他の先生方とも話していたのですが、優秀な作品を作り上げる学生は
〇まずは素直にアドバイスを聴く
〇アドバイスを鵜呑みにするだけでなく、自分なりに理解し、解釈する
〇毎週のエスキスに検討したものをしっかりと持ってくる
ということを積み重ねている学生だと感じました。

それぞれの学生が、様々な経験を経て建築の勉強を始めたのだと思いますが、
「建築って楽しい!」という目をした、
自分のやりたい道を見つけた若者と対話するのは
建築を仕事としているものとして、責任を感じつつも充実した時間となりました。


このような機会を与えてもらえて、本当に感謝しています!

新しい計画 ちぐらハウス

2024.7.22
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新しい計画の紹介です。

ご夫婦にお話を伺う中で、

〇家族がそれぞれ心地よい居場所、お気に入りのスペースが見つけられる。

〇日当たりが良く、少し開放的なリビングが欲しい。

〇猫が一生家の中でも飽きない家。

という言葉が印象的でした。

開放感を感じながらも、時には籠り感のある場所で過ごしたり、
周囲からの視線や、猫君たちの脱走の心配を気にしないで 庭の緑や外の空気が楽しめるいえになればと考え 「ちぐらハウス」と名前をつけました。

「ちぐら」はもともと、藁で編んだ赤ん坊用のゆりかごのことです。
猫用の「猫ちぐら」も親しまれていますが、 包まれるような安心感が魅力なのだと思います。

開放感を感じながらも、守られているような 心地よさを感じられるお家になればと考えました!

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