ひとつ屋根の下で暮らす
- 2013.3.13
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「家族それぞれの部屋がはっきりと別れるのではなくてお互いの居場所がなんとなくつながっている感じがいい・・・。」計画初期の打合せでのそんな言葉が印象的でした。
家族の関係は子ども達の成長とともに変化するものです。近すぎず遠すぎずのちょうど良い距離感で、「ひとつ屋根の下」に暮らしているような感じになれば・・・と考えました。
ちなみにBulat(ブーラット)はインドネシアの言葉で「まる」という意味があります。吹き抜けを中心に「まる」を描くように家族の居場所がつながって、「ぶらっと」歩き回りたくなるようなプランを考えました。
外壁は黒く塗装した杉板と白系の左官仕上げ。
アプローチの庇は高さをぐっと抑えて、来訪者を包むように迎え入れます。玄関の奥の部分ではこの庇が駐輪スペースの雨除けにもなっています。庭は雑木林をイメージし、ごく自然なかたちで街や家に緑をと考えています。