まだ小さな女の子とご夫婦のお家です。

プランを練っているうちに、
3つの切妻屋根が重なるかたちができてきました。
その姿が親子3人が寄り添っている様子にも見えるので、
「Hugハウス」と名前を付けました。

Hugハウスは延床面積が約19坪と
カタチもサイズもかわいらしいお家です。

コンパクトな空間が家族を包み込むような・・・
感じになればと計画を進めました。

西側には遊歩道が通っています。
家の南西に設けたデッキからは、
緑がたくさん眺められます。

打合せの中で
「外から見て印象的な窓が欲しいです・・・。」
という一言がありました。

台所仕事をしながら、
ご主人や成長したお子さんに
「いってらっしゃい！」
とか
「ハンカチもった？」
など、声をかけるすがたが思い浮かびます。

カヅノキハウスで開催した、ペレットストーブ体感会に来ていただいたことが

Ｓさんご家族との出会いでした。

自然に囲まれた森の中での暮らしにあこがれていること、
通勤のことを考えると、
本当の森があるような地域には住めないこと
などいろいろとお話を伺いました。

限られた敷地の中でも、
「森」を感じられるような家・・・
ということで敷地の南東角にできるだけスペースを確保し、
小さな森をつくる計画にしました。

2階リビングにはデッキをつけて、
巣から樹木の樹冠を眺めるようなイメージです。

この小さな森に寄り添う巣のような家になればいいかな・・・
と考え、ネストハウスと名付けました。