施工:相羽建設 橋詰監督 野田棟梁
ご夫婦と家づくりの希望ついてお話をする中で
「堅固な建築で、愛せる道具のような家」
「こもれる居心地の良さ」
「散らかしてそのままでも大丈夫な工房的スペース」
といった言葉が印象的でした。
検討を進める中で、箱型のシンプルで頑丈な骨格の中に
籠り感のある家族の居場所が
見え隠れしながら点在している空間が良いと考えました。
イメージしたのはツールボックスです。
箱を開けると段状のトレーが展開し、
その中に工具や釘、ビスなどものづくりに使う
ものたちがぎっしり詰まっているような感じです。
施工:相羽建設 樋口監督 中山棟梁
写真:西川公朗
ご家族にお話を伺う中で
「別のことをしていても、存在や気配が感じられる家」
「子ども達が騒いでも、笑っていられるような安心感のある家」
という言葉が印象に残りました。
そして今回の敷地は野川沿いの絶好のロケーション。
四季のうつろいを
野川のほとりで感じられる家。
ふと気付くと、家族がそばで何かをしているような家。
「ほとり」には「そば」「かたわら」
という意味もあるため、
「hotoriハウス」と名前をつけました。
造園:ワイルドグリーン
建て込んだ住宅街の中でも
植物をたっぷり植えて、
窓を計画的に設えることで
風にそよぐ緑が楽しめます。
「自然の息づかい」を感じながら
毎日を暮らせるようなお家になればと
「SOYOハウス」と名付けました。
施工:BELLS 鈴木監督
造園:ワイルドグリーン 撮影:加藤忠雄
「緑に囲まれた家にしたい」
「朝日を浴びながら朝食を・・・」
「サーフィンが好きで海とともに暮らしている感じ」
といった建て主さんのお話がとても印象的でした。
朝の時間が充実しているイメージで、
「あさあけハウス」という名前になりました。
施工:相羽建設 新藤監督 山本棟梁
造園:ワイルドグリーン
まわりが建て込んでいる敷地。
南東側に可能な限り庭スペースを確保して
その庭と通りをアプローチの「こみち」
でつなぐことで、
室内からだけでなく、家から出かけるとき、
家に帰って来たとき、また通りを歩く人からも、
「こみち」越しに庭の緑の気配が
感じられる家になれば素敵かな・・・と考え
「こみちハウス」という名前にしました。
施工:あすなろ建築工房 飯沼監督 長谷川棟梁
森の中のような緑に囲まれた敷地。
その緑を全身で感じながら、
気持ちよく、のびのびと、そして安心して
家族が成長していく家がいいと感じました。
家族が過ごす「くつろぎのスペース」や「家事スペース」を2階に配置することで、たくさんの時間を自然に囲まれ、守られながら暮らせる木の上の「巣箱」のような家を計画しました。
施工:相羽建設 渡邉監督 荻野監督 高橋棟梁
造園:ワイルドグリーン 撮影:西川公朗
「外から見てもワクワクするような家。」
「外とつながって、テラスで食事やコーヒーを楽しみたい。」
「居間はいつ誰が来てもくつろげるようなスペースにしたい。」
ご家族の思いをかたちにするために
家の中だけど半分外部空間のような「ウチドマ」
家の外だけど庇のかかった「ソトドマ」を設けた計画です。
施工:浦野建築 浦野棟梁
造園:ワイルドグリーン 写真:牛尾幹太
cesta(セスタ)はラテン系の
ポルトガル語、スペイン語で「かご」を意味します。
大きな「cesta」のようなテラスデッキを
2階の南側につくって
それが太陽や風や青空を受けとめて、
室内にも取り入れるという計画です。
施工:創建舎 笠原監督 上井戸棟梁
造園:ワイルドグリーン 写真:牛尾幹太
建て主さんご家族にお話を伺う中で
「窓から空や月がみられたら本当にうれしいです。」
という言葉が印象的でした。
夕焼けがきれいな時、
ぬけるような青空が気持ちいいとき、
きれいに輝く月を見つけた時・・・。
建て込んだ敷地の中でも、日常生活のいろいろな場面で
空や月、風や緑などが感じられ、楽しめるような
そんな工夫を盛り込んだお家になればと考え
家の名前を「空に月ハウス」にしました。
施工:榊住建 今川監督 江波戸棟梁
造園:ワイルドグリーン 写真:牛尾幹太
1階に親御さん世帯
2階に小さなお子さんが2人とご夫婦が
住むお家です。
南側にはお父さんが造った立派な生垣があります。
生垣は英語でhedgerow(ヘッジロウ)。
親子三世代が同じヘッジロウを眺めながら暮らす
そんなお家です。
施工:大工高野建築工房 三辻監督 大久保棟梁
造園:ワイルドグリーン 写真:牛尾幹太
建て主さん御夫婦とお話する中で
「窓を開けてすごしたい」
「家でゆっくりすごしたい」
「わくわくしたい」
といった言葉が心に残りました。
家族が集まる場所として
「開放感」と「こもり感」が共存する
「だんの間」を提案しました。
施工:榊住建 今川監督 阿部棟梁 写真:牛尾幹太
エンガワハウスは若いご夫婦とお子さんのためのお家です。最初の打ち合わせで、お祖父さんのお家の縁側で過ごした心地よさについて話されていたことが印象的でした。そして生まれたプランが、庭に大きく濡れ縁を設けたプランでした。シンプルでまじめな感じだけど、ちょっとカワイイ。若いご家族にぴったりなそんな家になればと思います。
施工:コアー建築工房 大谷監督 里見棟梁
写真:喜多章
大きな吹き抜けのダイニングを中心に、オトナのリビング、コドモのリビング、キッチン、子ども部屋、書斎、寝室などがつながって、「一つ屋根の下」にいると感じられるお家です。
施工:富士ソーラーハウス 阿部監督 川口棟梁
小さな庭をL字型の建物と木の柵で囲んだプランのお家です。建築家である建て主さんとの共同設計。ディスカッションを通し、いつまでも庭を眺めていたくなるような、そんな空間を追求しました。
様々な年代のお子さんが4人いるご家族の
リフォームの計画です。
既存の部屋や廊下を仕切る壁は残しながら、
その壁に室内窓を設け視線を抜けるようにすることで
家族にとって、ちょうどいい距離感を
作り出すことができると感じました。
それに加え、外部へ向けた窓越しに緑を設えることで、
暮らしの空間がぐっと豊かになると考えました。
窓越しに家族の様子を感じ、
窓越しに外の自然を感じることができるお家になればと
「まどごしハウス」と名前を付けました。
建て主さんご夫婦にお話を伺う中で
「冬は暖かく夏は涼しい、居心地のいい家」
「窓から緑を眺められる家」
「猫たちと安全に暮らせる家」
という言葉が印象的でした。
ご夫婦、そして猫たちが
それぞれ居心地の良い関係で過ごせる緑に囲まれた家。
そこでこのお家の名前を「grunハウス」としました。
「grun」はドイツ語で緑を意味します。
また「ぐるん」とまわれる動線を表しています。
Kさんご夫婦と家づくりの話をする中で、
「自然、書籍、絵画、音楽に囲まれた生活。」
ということばに、強い共感を抱きました。
ご夫婦ともに文系学問の研究者をしているKさん。
現在のご自宅を訪れたときに蔵書の多さに驚きました。
お子さんを含め家族が皆で使うワークスペースは、
本箱と窓から眺められる緑で囲まれたスペースにして
このお家の「かなめ」になるよう考えました。
そこで家に「森の本箱ハウス」と名前を付けました。
敷地は少し周囲が建て込んでいるため
ご家族のスペース(LDK)は高い解放感が感じられる2階に配置しました。
またエントランスアプローチ周りにしっかり緑のスペースを確保して、日々の生活の中で 緑を感じられて、通りに対しても魅力的な環境をつくることを目指した計画としました。
エントランスアプローチ部分に露地庭のような 細長い庭を設えて、その庭を行き来したり、 窓から庭の植栽の緑や光の揺らめきを 感じながら暮らせるそんなお家になればと 「ろじにわハウス」と名前を付けました。
ご家族にお話を伺う中で
「在宅時間が長くなっても、
それぞれの居心地が良い家」
「視線を気にせず窓を開けたい」
「シンプルでメンテナンスしやすい家」
ということばが印象的でした。
家と通りを、ちょうどいいさじ加減で柔らかく
つなげるために、「重ね着」をするように
様々な要素を設えることをイメージして、
「レイヤードハウス」と名前を付けました。
建て主さんご夫婦にお話を伺う中で
「縁側でおやつを食べたり、読書やお昼寝をしたい」
「それぞれが自然体で穏やかに暮らしたい」
「安心、安全、肩ひじを張らない家」
ということばが印象的で、
「素朴で心地の良い住まい」を求めているのだと 感じました。
縁側のようなリビングでの「ひなたぼっこ」が最高に気持ちいい、
素朴なお家になるように「ぼっこハウス」と名前を付けました。
施工:大工高野建築工房 高野監督 三辻大工
もともと広いデッキがあったのですが、
周囲に開放的過ぎて、落ち着かないとのお話でした。
パーゴラをつくって、木ルーバーで少し囲うことで
落ち着いた場所になると考えました。
シェードやパーゴラも設置すれば・・・。
施工:拓工建設 山中監督 中村監督
造園:Raise工房
建材を扱う会社の事務所と倉庫のリノベーション。
内外装をきれいに改修するほか、
ここで働く社員、訪れるお客さんが緑を楽しめるよう
ランドスケープを計画。
エントランス横のエンガワスペースは靴のまま気軽に
立ち寄れる「縁側」的な空間です。
施工:相羽建設 和田監督
柿ノ木ノ下は築約80年の古民家を、
ワークスペース+ギャラリーに改修しました。
時を重ねてきた建物が、まちの財産となるような、
そんな改修ができればと考えました。
施工:大工高野建築工房 高野監督 高橋棟梁
クライアントのFさん家族は、
大学生と高校生の男のお子さんの4人家族。
リフォームの内容は、
ダイニングキッチン、リビングにしっかり
収納をつくって、
家族の集まるスペースを充実させること・・・。
「チャノマハウス」と名前をつけました。
施工:相羽建設 和田監督 北上棟梁
モチノキハウスは築46年の木造2階建てのお家です。
建て主さんご夫婦の要望は
・暖かくて地震にも強く安全な家にしたい。
・リビングダイニングを一体に広くしたい。
・家の前の通りに対して程よくオープンな
感じにしたい・・・。
というような内容でした。
「建て替え案」や「1階だけを残す減築案」などと
比較しながら、
建て主さんご夫婦とじっくり話し合って形にしていきました。
施工:相羽建設 和田監督 益子棟梁
画家である奥さんの仕事スペースをより広く快適に改修する計画。敷地のすぐ北側を流れる野川の風景を、毎日の生活の中でもっと感じられる家にすることをテーマにしました。
学習塾の内装設計のプロジェクト。小中学生各学年1クラス12人と、少人数で指導するこだわりの塾です。教室や事務室のほか、勉強の合間に生徒さん達のコミュニケーションの場となるライブラリーも計画しました。
愛媛県松山市でのまちづくりプロジェクト。
11戸の家が通りを挟んで並びます。
敷地の境界には柵などは極力設けず
各家へのアプローチには屋根つきのデッキを
設けることで、通り全体が「井戸端空間」
になるようなまち並を考えました。
2014年の夏に開催したあいらぼの企画「8人のケンチクカ展」
で出展した計画です。
8人の建築家が実際にある敷地に、
架空の4人家族のための家を計画。
敷地の南側に隣家が近接しているため、
建物を斜めに傾(かし)がせて
菜園のある庭を確保し、
まちと家のちょうどいい距離感を提案しました。
2016年11月29日に出版された
徳田英和設計事務所の徳田さんとの共著です。
ディテールには物語がある。
日常の些細な気づきが“形”になるとき―。
ふだんなにげなく暮らしている家。
その家の中には無数の「ディテール」が隠されています。