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2012年
Bulatハウス
「家族それぞれの部屋がはっきりと別れるのではなくて
お互いの居場所がなんとなくつながっている感じがいい・・・。」
計画初期の打合せでのそんな建て主さんの言葉が印象的でした。
家族の関係は子ども達の成長とともに変化するものです。
近すぎず遠すぎずのちょうど良い距離感で、「ひとつ屋根の下」に暮らしているような
感じになれば・・・と計画を進めました。
ちなみにBulat(ブーラット)はインドネシアの言葉で「まる」という意味があります。
吹き抜けを中心に「まる」を描くように家族の居場所がつながって、
「ぶらっと」歩き回りたくなるようなプランになっています。
アプローチの庇は高さをぐっと抑えて、来訪者を包むように迎え入れます。
玄関の奥の部分ではこの庇が駐輪スペースの雨除けにもなっています。
庭は雑木林をイメージし、ごく自然なかたちで街や家に緑をと考えています。